雇用調整助成金の申請について

雇用調整助成金については、新型コロナウイルスの影響により、大きな影響を受けた会社の雇用を守るため、緊急対応期間が設定され、申請の簡素化および助成金支給金額の引き上げがはかられてきました。

緊急対応期間は、当初4月から9月末までの設定だったのですが、いまだ収まらないコロナの蔓延を受け、2021年の2月末まで延長されることとなりました。

私が雇用調整助成金の申請を代行している会社も、未だコロナの影響を大きく受けているところが多く、緊急対応期間の延長により、おおいに助けられています。

私の関係先の会社は、1日あたりの上限15,000円以内であれば全額支給される会社に該当しています。
減額することなく、従業員に給料を全額支払っているところばかりなので、売上が厳しいなかにあっても、従業員の雇用を守り続けることができています。

今回のコロナ対応においては、何かと批判されることが多かった政府の施策ですが、雇用調整助成金に関する策については、失業者の大量発生を防ぐとの面で多大な貢献をしているのではないでしょうか。

ただし、問題がないわけではありません。
それは申請してから支給されるまでにかなりの時間を要していることです。

各都道府県によって、申請から支給までかかる日数はまちまちのようですが、
私が申請をした大阪では、申請してから支給されるまで約2ヶ月の時間を要していました。

幸い、私の関係先の会社は、緊急融資などによりその間の資金については確保することができていましたが、手元資金が乏しい会社だと、厳しい事業運営を迫られていたのではないかと思います。

ただし、この支給期間についても、最近は改善される傾向で、8月初旬に申請したものが9月中旬に支給されるなど、申請から支給まで約2ヶ月かかっていたものが、1ヶ月強にまで短縮されてきています。

会社の雇用維持に大いに役に立っている雇用調整助成金ですが、緊急対応期間として延長された支給申請期限が迫ってきています。4・5・6・7月に発生した休業の申請期限は、9月30日です。

9月30日必着で当局に書類が届いている必要があります。
1日でも遅れると申請を受け付けてもらえないので、ご注意ください。

開設当初の不具合で長い間利用不可だったオンライン申請が利用可能となっています。
そちらも活用していただき、くれぐれも申請が間に合わなかったとのことがないよう、ご準備ください。


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